インドのサスティナブルライフスタイルブランド「The Shop」
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この素敵なインテリアファブリックが作られるブランドの背景や、職人のことなどをじっくりと紹介します。
暮らしの中にインドの美しい手仕事を。
「The Shop」は1969年にインドの首都デリーで家族経営からスタートしたブランドです。
インドの伝統的な製法「ブロックプリント」のデザインを基調に、現代の職人がシルクスクリーンによる染色や刺繍を用いて表現する美しいテキスタイルが特徴で、ベッドカバーやテーブルクロスといったインテリア用品から、パジャマやクルタ、子供服などの衣類、文房具、ぬいぐるみにいたるまで、暮らしに寄り添う製品を幅広く展開しています。
はじめは家族経営の小さな企業
創業当時の制作風景
2024年現在、インド国内に8つ、日本に1つ、アメリカに1つ店舗があります。
知人から紹介されThe Shopのテキスタイルに出会ったのは、約5年前。テキスタイルデザインの美しい柄と職人の手仕事に魅せられ、2021年初めてのPOP UP SHOPを開催させていただきました。
大量生産品からは生み出せない、手仕事ならではの風合いや美しさを、これからも、これまでも。
「The Shop」はインド古来からの伝統芸術を受け継ぎ、後世に伝えることをミッションにしています。
製品だけではなく、製品を生み出す工房にもきちんと目を向け、自然光を取り入れ、オープンな作業スペースを作り、建材には有機素材を用いるなど、デザイナーやアーティストにいい刺激を与えられるような環境づくりが行われています。
▼ビーズ刺繍
一つひとつ手作業で縫い付ける繊細な手仕事
▼ブロックプリント
手彫りで作られた木版をスタンプのように布に押しつけて、柄を重ねていく手法
▼シルクスクリーンプリントでつくられる生地の様子
シルクスクリーンプリントは、いくつもの技術と職人の力が組み合わさって生地ができ上がります
▼手捺染の様子
機械プリントでは出せない滲みやニュアンスが美しい
職人が働き続けるために大切なこと。
今でこそ、サスティナブルを謳うブランドやライフスタイルショップはめずらしいものではなくなりましたが、「The Shop」は1969年の創業当時から、職人たちの労働環境や地球環境に配慮することを信念に掲げ、実行にうつしています。
最低賃金や児童労働、セクハラなどの規制などすべての現地法を遵守
チームメンバーの多くが25年以上勤務し、同じ職場で二世代で働くメンバーも
持続可能性に目を向けた取り組み。
「The Shop」の考える環境は、職場環境のみならず、地球全体に及びます。
製造過程で出る排水の処理や、印刷テーブルの加熱や生地乾燥に使用するエネルギーなどに目を向け、地球の健康をなるべく損なわない方法を採用。工房は緑豊かな庭園とたくさんの植物に囲まれていて、その水やりにはすべて排水処理施設からの再利用水を利用するほか、印刷テーブルの熱源には天然ガスボイラーを、生地の乾燥には自然の太陽光を利用しています。
また、自分たちが生み出した製品に責任を持ち、余剰を出さない取り組みも積極的に行っています。端切れなどを余すことなく、アップサイクル製品として魅力的な商品を数多く展開しています。
新たに作らず、あるものを使ってより魅力的な製品をつくる。ひとつとして同じものがない
日本でShantiに暮らすヒントを。
shanti(シャンティ)とは、古代インドなどで使われたサンスクリット語で「平和」や「静寂」という意味。
「内なる心の平穏」や「世界の平和」を願う祈りの言葉です。「The Shop」が生まれたインドは、ヨガやアーユルベータ、食などたくさんの参考にしたい文化が古来より受け継がれています。忙しい現代の暮らしの中で、心と身体のバランスを整えながらshanti(シャンティ)に暮らすヒントを、「The Shop」の製品を通して皆さんと一緒に見つけていけたらと考えています。